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法政大学
人間環境学部
人間環境学科
教授
吉永 明弘
ヨシナガ アキヒロ
YOSHINAGA Akihiro
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更新日:2019/08/26
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学歴
千葉大学 社会文化科学研究科 都市研究専攻 博士 2006/09 修了
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学位
博士(学術) 千葉大学 2006/09
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研究分野
哲学・倫理学
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著書
未来の環境倫理学 吉永明弘(編者)、福永真弓(編者)、寺本剛、熊坂元大、山本剛史、桑田学 勁草書房 2018/03 21世紀の環境に関する新しい状況を背景にした環境倫理学の姿を提示した。具体的には、リスク、原子力発電、放射性廃棄物、環境正義、環境徳倫理学、未来倫理、気候工学、人新世とポストヒューマニティーズという話題をとりあげた。
[気づき]の現代社会学Ⅲ フィールドワークが世界を変える 江戸川大学現代社会学科編 梓出版社 2018/03 第13章「自分で考え、自分で動く:ソーラーパネル自主研究を例として」を執筆した。江戸川大学の学生の自主研究をドキュメンタリー形式で追跡した。
ブックガイド環境倫理 勁草書房 2017/12 環境倫理学の基本文献100冊を提示し、1冊につき1~2ページの分量で論評した。基本書から専門書までを網羅的に取りあげ、従来の環境倫理学にはなかった空間論や風土論、都市論、アメニティ論を加えて、これからの環境倫理学の姿を示した。
[気づき]の現代社会学Ⅱ フィールドワークで世界を知る 江戸川大学現代社会学科編 梓出版 2015/03 第2章「卒業論文と書き方」と、第10章「CEPAツールキットと対話型講義」を執筆した。第10章では、「CEPAツールキット」の考え方に基づいて実施された、江戸川大学の「環境と教育」の授業と、対話型講義を取り入れた「環境と倫理」の授業の内容を紹介した。
都市の環境倫理 資料集 江戸川大学社会学部現代社会学科 2014/03 科学研究費(若手研究B)「都市の環境倫理」の構築に向けた基礎研究(2011~2013年度)の報告書として作成されたもの。インタビュー、講演会の企画運営、編集を担当した。また「『レジリエンス』とは何か」(113~133頁)、「ベルクとジェイコブズの都市論を再確認する」(184~199頁)、「『都市の環境倫理』に関するブックガイド50」(252~259頁)を執筆した。
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論文
(MISC)研究論文 太陽光発電施設の問題を環境倫理学から読み解く 地域生活学研究 富山大学地域生活学研究会 7, 77-83 2016/12 本論文では、環境倫理学のさまざまな議論を用いて、太陽光発電施設の問題を読み解くことを試みた。特に、太陽光発電施設の批判側の議論の中にある、〈自然にやさしい技術が自然を壊している〉という矛盾に対する憤りや、地域エゴ・NIMBYと言われかねない言説を取りあげ、紛争解決を考えた場合にそれらの意見をどう捉えたらよいかを考察した。
(MISC)研究論文 リスク論のアメニティ論への援用 アメニティ研究 日本アメニティ研究所 11・12, 1-4 2012/12 シュレーダー=フレチェット『環境リスクと合理的意思決定』におけるリスク論の枠組みが、「アメニティ」を考えるうえでも有用であると主張した。この本で彼女は「素朴実証主義」と「文化的相対主義」を批判し、「科学的手続き主義」を提唱しているが、それはアメニティ論においては、「設計主義」と「価値中立主義・自由放任主義」を批判して、地域の自然環境の情報や歴史・文化、そして地域住民の価値観をすり合わせて、あるべきまちの姿を複数提示して議論すべきという主張になることを示した。
(MISC)研究論文 環境倫理学の社会的役割 社会と倫理 南山大学社会倫理研究所 24, 95-109 2010/09 環境倫理学の社会的役割を考えるために、対象としての環境の範囲、環境倫理学の方法論、担い手、および名宛人について論じた。ライトとデシャリットの「反照的均衡」の分類を援用しながら、環境問題研究における哲学者の役割についても考察した。
(MISC)研究論文 「環境倫理学」から「環境保全の公共哲学」ヘ――アンドリュー・ライトの諸論を導きの糸に 公共研究 千葉大学公共研究センター 5/ 2, 118-160 2008/09 アンドリュー・ライトが近年行っている「環境公共哲学」と「都市の環境倫理」についての議論を紹介した。「環境公共哲学」は、「環境プラグマティズム」とほぼ同様の意味で用いられている。それは、環境倫理学を、現在の環境危機に対してより応答的で、かつ実現可能なものにするための戦略である。「都市の環境倫理」は、環境倫理に関する公衆の自覚を高め、環境倫理を実現可能なものにすることを目的としたものである。これら基礎にして、本論文では、「環境保全の公共哲学」という独自の枠組みを描いた。
(MISC)研究論文 環境倫理学の今後の展開に関する一提案 環境思想・教育研究 環境思想・教育研究会 1, 57-64 2007/12 環境倫理学が社会に応答するためには、環境教育や環境政策に示唆を与えるような議論を行うべきと主張し、事例として神奈川県真鶴町の「美の条例」を検討した。この例を用いることによって、環境保全のための環境倫理は、住民の意識を高めること(環境教育)と、制度とのつながりが確保されていること(環境政策)が必要であることを示した。
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